SN材とは建築構造用圧延鋼材のことであり、新耐震設計法を満足する性能と溶接性を兼ね備えた建築専用の鋼材である。
SN材にはA,B,C種の3種類があり、それぞれの特徴は以下の通り。
A種:
・接合は溶接ではなくボルト接合に限定される。
B種:
・リン(P)と硫黄(S)の含有量を低く規定。
・炭素当量(Ceq)と溶接割れ感受性組成(Pcm)の値を規定。
・降伏比80%以下。(地震に対する塑性変形能力を確保するため)
・降伏強さの上下限幅120MPa(N/mm2)。(地震に対する塑性変形能力を確保するため)
C種:
・リン(P)と硫黄(S)の含有量を低く規定。
・炭素当量(Ceq)と溶接割れ感受性組成(Pcm)の値を規定。
・降伏比80%以下。(地震に対する塑性変形能力を確保するため)
・降伏強さの上下限幅120MPa(N/mm2)。(地震に対する塑性変形能力を確保するため)
・板厚方向の絞り値25%以上。(ラメラテア防止のため)
・超音波探傷試験が義務付けられている。
・硫黄(S)の含有量0.008%以下。
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